「怒らないこと」で人生を楽にする

「怒らないこと」で人生を楽にする 暮らし
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  • 怒りたくないのに怒ってしまう
  • ついつい他人の言動にイライラしてしまう

そんな悩みを解決します。

列に並ばずに横入りされた。
ありもしない噂を流された。
上司に責任をなすりつけられた。
自分は悪くないのに暴言を吐かれた。

生きていたら様々なイライラが人を襲います。

今回は怒りについて深掘りし、怒りとは何か、なぜ怒るのか、怒りを抑える方法などを紹介します。

記事の内容

アルボムッレ・スマナサーラ著書「怒らないこと」の内容を噛み砕いて解説します。

参考書籍はコチラ↓

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「怒り」とは何か

「怒り」とは何か

怒りとは

怒りは、思い通りにいかない時に発生する感情です。

相手に期待しているから怒ってしまうのだ。

  • 約束を守るのが当たり前
  • 優しくしてくれるのが当たり前
  • 意見を聞いてくれるのが当たり前
  • 自分が悪いから自分で責任をとるのが当たり前

これらは、あなたにとって当たり前かもしれないが、みんなにとっての当たり前ではない。

それを相手に強要しているから怒りの感情がめばえてしまう。

「私は正しい」と思うから怒る

自分こそが正しい。相手が間違っている。と感じるから怒ってしまう。

そりゃそうですよね。
「相手が正しい。」と思ったら怒ることはないでしょう。

「私が正しい。完璧だ。何も間違っていない。相手の方が悪いんだ。」そう思う心が怒りの感情を生み出します。

実際、相手の方が正しくて論破されると、
「自分の顔に泥を塗られた」なんて、これまた人のせいにして怒ってしまうのです。

論破してはいけない、と「人を動かす」著者のデールカーネギー氏も言っています。

人はそれぞれの色眼鏡をかけている

価値観は人それぞれで、意見の食い違いによって怒る。

刺身の舟盛りを見て、日本人は「高級料理だ」「美味しそう」と思い、アフリカ人は「残酷だ。見たくもない。」と感じてしまう。

昆虫食を見て「気持ち悪い」と感じる人もいれば、「貴重なタンパク源だ」「ごちそうだ」と感じる人もいる。

人の価値観はみんなそれぞれ違うのだ。

だからこそ、意見の食い違いが起こり、反発しあって怒りの感情が生まれる。

怒りが幸福を壊す

怒りが幸福を壊す

怒りは自分を焼き尽くす

仏教では、怒りを火に例えます。

マッチで火をつける時、マッチ自身も燃えてしまう。

同じように、相手に怒りの感情をぶつける時、自分の心も気付かないうちに傷つけている。

怒鳴って相手に言うことを聞かせることができると、いくらかスッキリするかもしれません。
でも、気持ちの良い状態ではないはずです。

ストレスは万病の元とも言われます。

気づかないうちに体の中を焼き尽くし、気づいた頃には手遅れになっている。

怒りはすぐに伝染する

人は感情を共有できる生き物です。

特に、怒りの感情は伝染しやすい。

例えば楽しく遊んでいる時に、ヤクザが「こら!そこで何やってるんだ!」なんて言ったら、さっきまでの楽しい空気が一気に台無しになる。

これは、相手がヤクザでなくても、同じことが起こる。

楽しい雰囲気の中に、一人でも怒りの感情を抑えきれない人がいると、一気に冷めてしまう。

経験はないだろうか。

楽しくチャンバラごっこをしている時に、目に当たってしまって相手がの機嫌が急変し、楽しい雰囲気が一変したこと。

部活の顧問に隠れて遊んでいたが、見つかって怒られてしまい、みんなのテンションが下がってしまったこと。

想像に難くないはずです。

怒りは盗みよりタチが悪い

怒りは盗みよりタチが悪い。

そういうと違和感を感じる人も多いだろう。
無理もない。盗みは法律で禁止されていて、怒りは禁止されていないからだ。

では、次のような場合はどうだろう。

その日の楽しみとして取っておいたプリンを、誰かに食べられてしまった。
その場合、少なくとも盗んだ本人は多少なりとも幸せになっている。

「あのプリン、すごく美味しかったよ!ありがとう!」なんて言われれば、悔しい気分も落ち着く。

「相手が幸せになったんだから、自分の幸せが少しくらい減っても、まあいいか。」となるわけです。

しかし、怒りの感情は違う。

プリンを床にぶちまけるのです。

もちろん、プリンをぶちまけたところで、誰も得することはありません。

他人から奪ったもので幸せにはならないのです。他人の幸福を壊しても幸せになるどころか、スッキリすらしない。

怒る人は自分自身が苦しんでいるのです。それだけでなく、他人までも巻き込んでしまいます。

怒らない人

怒らない人

突然人に殴られたらどうする?

ここで、サーリプッタ尊者というお釈迦様が右腕として認めた人の話を挟みます。

サーリプッタ尊者はすごく性格が出来上がっている、とても徳の高い人として有名でした。

そこにある一人の男が現れます。
その男は欠点を探すためにサーリプッタ尊者を尾けていきました。

そして後ろから頭を引っ叩いた。

そこで何が起こったか。

怒るどころか、何事もなかったかのようにサーリプッタは歩き続けました。

男は「なんてことをしてしまったんだ!」と気づき、すぐに追いかけて謝罪した。

するとサーリプッタ尊者は
「どうかされましたか?何を謝っているのですか?」と尋ねた。

そう。サーリプッタ尊者には「さっき頭を叩いたのはこの男なのか?」という考えが一切なかったのだ。

誰かが悪い、誰かのせいだ。
そういった負の感情を持たないのだ。

サーリプッタ尊者を真似するのは難しいが、怒りの感情を覚えた時は一度この話を思い出して欲しい。

怒りの治め方

怒りの治め方

他人に負けたくないというエゴを捨てる

他人に負けるのは嫌だ。そう思って生きるのは難しい。

今の時代、SNSで他人のキラキラした生活が簡単に見えるようになっている。

他人への負けず嫌いの感情は、いずれ怒りの感情(嫉妬など)に変化する。

負けず嫌いを発揮するなら、昨日までの自分と比較しよう。

誰も傷付かず、自分を伸ばすことができる。

怒りを客観的に観察する

怒りの感情がめばえたら、客観的に自分を眺めてみよう。

「あっ!怒りだ!怒りだ!怒りの感情がめばえた!」といったように。

冷静に客観視することができたら、怒りの感情は落ち着くはずだ。

落ち着くことができたら
「我ながら、自己コントロールがうまいもんだ」とでも褒めておきましょう。

怒る基準は何だろう。
何で怒ってるんだろう。
何が気に入らなかったのだろう。

そう考えるのもおすすめです。

自分が何を大切にしていて、相手とどこがズレているのかを知ることができる。

納得はできずとも、理解することができれば争いはなくなる。

「怒らないこと」で人生を楽にする:おわりに

「怒らないこと」で人生を楽にする:おわりに

僕自身、いまだに怒りの感情がめばえることがあります。

でも、コントロールができるようになってきたので、怒りに身を任せて言動を起こしてしまうことがなくなりました。

怒りのために人生の大切な時間を使うのは本当にもったいないです。

皆さんも、怒りの感情をうまくコントロールできるように、共に頑張りましょう。

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