- 資産運用って本当に必要?
- 将来のことを考えるなら貯金するのが一番なんじゃないの?
こんな疑問を解決します。
お金について勉強し始めると「資産運用してみたいけどリスクが怖い」「生命保険の元金保証って最強じゃね?」なんて考えたりしますよね。
金融的知識がある人がなぜ終身保険を好まないのか、貯金だけでなく資産運用をするのかについて解説します。
- インフレーションとデフレーション
- インフレ率という言葉
- 貯金は35年で価値が半分になる?
- なぜ貯金に良いイメージがあったのか
記事を解説する筆者はFP技能士(ファイナンシャルプランナー)の資格持ちです。
インフレーションとデフレーション
インフレーション
インフレーションとは、お金の価値が相対的に下がることです。
りんごが100円で1つ買えたとします。
そのりんごが次の年には102円になりました。
りんごを買うときに必要になるお金が多くなりました。
これがインフレーション、略してインフレです。
デフレーション
デフレーションとは、お金の価値が相対的に上がることです。
インフレーションの逆ですね。
りんごが100円で1つ買えたとします。
そのりんごが次の年には98円になりました。
りんごを買うときに必要になるお金が少なくなりました。
これがデフレーション、略してデフレです。
インフレとデフレどっちがいいの?
インフレとデフレは、物価が変わると同時に賃金も変わります。
インフレなら、物価と共に賃金が上昇します。
デフレなら、物価と共に賃金が下落します。
じゃあ、何も生活に影響しなくない?
短期的な目で見ると影響なさそうに見えます。
では、例えばデフレの時に家を買おうと思います。
3000万円の家ですが、来年には2940万円で買えるようになります。
それなら1年待ちますよね?
でも落ち着いて考えてください。もう一年待てばさらに安くなります。(築年数については考えないで)
このように、デフレの場合ってお金使うの我慢したくなりますよね?
じゃあ、インフレのパターンを考えましょう。
3000万円の家が、来年には3060万円払わないと買えなくなります。(築年数は(ry)
そうなんです。インフレの場合はお金を早く使った方が得なんです。
国は緩やかなインフレを起こすことによってお金が循環しやすくなり、経済が回るのを狙ってインフレを起こしています。
インフレ率という言葉
『インフレ率』という言葉を知っていますか?
国にお金がたくさん回るようにして、経済を回す仕組みです。
日本はインフレ率2%を目指しています。
インフレ率2%とは簡単に言えば「物の価値が年に2%上がる」ということで、給料も同じだけ上がる見込みです。
先ほどの3000万円の家が、インフレ率2%の例です。
貯金は35年で価値が半分になる?
インフレ率2%って高いの?低いの?
複利の効果は恐ろしく、あのアインシュタインも「人類最大の発明」と呼んだとか。
実際にどれくらいになるのか電卓を叩いてみましょう、
1 × 1.02 = = = …と= ボタンを35回押してみてください。
結果は 1.999889… と続きます。
インフレ率2%が35年続けば、35年後にはお金の価値が半分になっているということです。
100円のりんごも35年後には200円になっている。
100万円の貯金は利息で少し増えて101万円ほどになったとしても、買えるリンゴの数は半分近くになります。
これが『貯金は資産を守る最適解ではない』という理由です。
なぜ貯金に良いイメージがあったのか
貯金するとお金の価値が減るのなら、なぜ年長者は貯金はあれほど勧めるのか。
今40〜50代の方々は貯金しているだけでお金が増えました。
金利6%超えの時代があったんです。
金利6%なら、12年預ければお金が2倍になります。
参考までに、2020年1月現在のゆうちょの金利は0.001%です。
100万円預けると一年後には100万と10円ですwww
草しか生えん。
資産運用をすべき理由をわかりやすく説明してみた:おわりに
資産運用をおすすめしましたが、いきなり貯金を資産運用に全額ベットするのはオススメしません。
ポートフォリオを形成し、勉強しながら少しずつ積み立てて行きましょう。
お金の勉強の第一歩としてFP3級の資格取得を勧めています。
以下の記事からどうぞ。